京都市北区紫野西御所田町「北大路堀川」バス停前の「やまもと耳鼻咽喉科」。みみ・はな・のど・アレルギーの症状でお困りの方はお気軽にご相談ください。

「のど・くび」の病気

急性上気道炎

急性上気道炎イラスト

急性上気道炎とは、鼻からのど(咽頭、喉頭)の急性炎症です。急性上気道炎には、部位により急性鼻炎・急性咽頭炎・急性喉頭炎と細分化されます。ウイルスが原因のことが多く、後々、細菌感染が生じることもしばしばあります。
また、最初から細菌感染が起こることもあります。近年はPM2.5や黄砂が悪影響をおよぼしていることもあります。

●急性咽頭炎

急性咽頭炎とはのど(咽頭)の粘膜やリンパ組織に生じる急性の炎症です。風邪ウイルス(アデノウイルス、インフルエンザウイルス、コクサッキーウイルスなどなど)によるものが多いです。最初はウイルス感染だけでも、後々、細菌感染が生じることもしばしばあります。
また、最初から細菌感染が起こることもあります。近年はPM2.5や黄砂が悪影響をおよぼしていることもあります。

症状

  • のどがヒリヒリ、違和感を感じる
  • のどが痛い
  • 飲み込む時にのどが痛い
  • 痰がでる
  • 咳がでる
  • 発熱
  • のどの痛みが耳に伝わって、耳が痛いと感じる

治療

  • (1)ウイルス感染だけと思われる時は、ウイルスへの特効薬はありませんのでのどの炎症を抑える薬のみを処方します。
  • (2)細菌感染を起こしているときは、抗生剤を処方します。
  • (3)ネブライザー治療…ネブライザーの器械で霧状の薬剤を鼻や口から吸入することによって患部を直接治療
<注意点>
  • 十分な栄養、睡眠、安静
  • 禁煙
  • 室内の乾燥をさけて、適切な湿度を保つ。

●急性扁桃炎

扁桃腺イラスト

左右の扁桃ともに赤くなり、白いうみ(膿栓)がついています。
急性扁桃炎とは口蓋垂(のどちんこ)の左右に一個ずつある口蓋扁桃に急性の炎症が起こる病気です。健康な人にも扁桃には色々な細菌がもともと潜んでいます。風邪ウイルスの感染や疲労がきっかけとなり、いつもはおとなしい細菌が悪さをして急性扁桃炎を発症します。

症状

  • 発熱(38℃以上の高熱であることが多いです)
  • のどの痛み、飲み込む時の痛み、痛くて食事が入らない
  • 体がだるい
  • 悪寒がする
  • 首のリンパ節がはれることもあります。

特殊な急性扁桃炎もあります。例えばEBウイルスによる伝染性痰核球症では肝臓の機能を一時的に障害します。
また、急性扁桃炎を単なる風邪だと思い放置していると、扁桃の外側にまで炎症がおよび、扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍(扁桃の周りにウミがたまります)、深頸部膿瘍(ウミが首の深くにまで進行する)、縦隔膿瘍(ウミが心臓の周囲まで降りてきます)まで発展することもありえます。
深頸部膿瘍や縦隔膿瘍までなることは極めてまれですが、一度なると生命に関わりますので注意が必要です。

治療

  • (1)扁桃の炎症を抑える処置
  • (2)ネブライザー治療
  • (3)内服薬の処方(抗生剤や炎症を抑える薬)
  • (3)程度がひどい場合は抗生剤やステロイドなどの点滴を行います
<注意点>

急性扁桃炎を年間4~5回(3か月に1回)以上繰り返す場合は扁桃摘出術をお勧めします。

★習慣性扁桃炎と慢性扁桃炎★
●習慣性扁桃炎

急性扁桃炎を1年に4回以上、2年間に5~6回以上繰り返す場合。小児期や青年期に多い。

●慢性扁桃炎

急性扁桃炎が治りきらずに、口蓋扁桃に炎症が続く場合。成人に多い。

●扁桃病巣疾患

慢性に扁桃の炎症があると、これが引き金になって他の部位に炎症を引き起こす。掌蹠膿疱症(皮膚の病気)、胸肋鎖骨過形成症(骨が増殖して鎖骨が痛む)、IgA腎症など

治療

  • ◎吸入やルゴール塗布、うがいなどの局所療法が中心
  • ◎扁桃摘出術
<注意点>

偏った食生活、過労、睡眠不足などを避け、こまめなうがいと手洗いを習慣づけることが大切。過度の飲酒や喫煙も避ける。

●急性喉頭炎

急性喉頭炎とは喉頭の粘膜に生じる急性の炎症です。ウイルスによるものが多いですが、後々、細菌感染が生じることもしばしばあります。また、最初から細菌感染が起こることもあります。近年はPM2.5や黄砂が悪影響をおよぼしていることもあります。
喉頭の中でも声を出す声帯に炎症がおきた状態を急性声帯炎と言います。

症状

  • 声がかすれる
  • 声が出しづらい
  • のどがヒリヒリ、違和感を感じる
  • のどが痛い
  • 痰がでる
  • 咳が出る
  • 発熱

治療

  • (1)ウイルス感染だけと思われる時は、ウイルスへの特効薬はありませんので(インフルエンザウイルスは除きます)、のどの炎症を抑える薬を処方します。
  • (2)細菌感染を起こしているときは、抗生剤を処方します。
  • (3)ネブライザー治療
  • (4)十分な栄養補給、睡眠、安静

治るまで通常1-3週間かかります。炎症が強い場合は1カ月近くかかる事もあります。

<注意点>
  • 声をあまり使わないようにする。
  • 禁煙
  • 室内の乾燥をさけて、適切な湿度を保つ。
  • 呼吸困難をきたす急性喉頭蓋炎や急性声門下喉頭炎(仮性クループ)の事もありますので、耳鼻咽喉科専門医を受診して下さい。

●A群溶血性連鎖球菌感染

急性咽頭炎や扁桃炎の多くはウイルス感染が原因ですが、細菌が原因の場合もあります。細菌のうち「A群溶血性連鎖球菌」による急性咽頭炎・扁桃炎では、学校や家庭などで集団発生をみることも多く、特に家庭間では兄弟間で高い感染率をしめす。

症状

  • 高熱
  • のどの強い痛みで物を飲むのがつらい
  • 扁桃、咽頭に膿をともなった炎症
  • 食欲不振
  • 全身倦怠感
  • 頚部リンパ節腫脹

治療

  • インフルエンザウイルスは、抗インフルエンザ薬、その他のウイルス感染は炎症を抑える対症療法
  • 細菌感染は抗菌薬。医師から決められた期間、きちんと薬を飲むことが大切です。
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嗄声(声のかすれ)

咽頭・喉頭図イメージ

のどには喉頭(こうとう)という場所があります。喉頭には左右の声帯があり、息を吸うときには声帯が開き、声を出すときには声帯が閉じて声が出るようになっています。この声帯に異常が起こると、声がかすれてきます。

声のかすれの診断

喉頭ファイバーで喉頭を観察します。

★声がかすれる代表的な病気★
  • 急性喉頭炎…声帯に炎症がおこり、声帯が赤くなったり腫れたりします。
  • 副鼻腔炎による後鼻漏…鼻水がのどに落ちて、それが声帯に絡むと声がかすれます。
  • 声帯結節
  • 声帯ポリープ・ポリープ様声帯
  • 喉頭がん

●声帯ポリープ

声の使い過ぎ、喫煙が原因のことがほとんどです。風邪がきっかけの急性声帯炎が原因のこともあります。このような原因で、声帯粘膜の毛細血管が少しだけ傷つき、すこしだけ出血することにより、声帯ポリープが生じます。また、声帯ポリープは片方の声帯にできることがほとんどです。主に、声がかすれるなどの症状を伴います。

声帯ポリープの診断

喉頭内視鏡(ファイバー)で喉頭を観察します。

声帯ポリープの治療方法

  • 声を使い過ぎない
  • 禁煙

風邪がきっかけで急性声帯炎によって生じたばかりの声帯ポリープは治療で消失することがあります。
ただし、声の使い過ぎや喫煙によって、ずいぶん前からある声帯ポリープは、短期間での声帯ポリープ縮小は難しいです。数か月、治療をしながら経過をみても改善せずに日常生活に支障がある場合は手術をお勧めすることがあります。

●声帯結節

声の使い過ぎイメージ

声の使い過ぎが原因のことがほとんどです。教師、保母さん、歌手、アナウンサーに生じやすいです。職業病とも言えます。 職業以外でもカラオケのしすぎ、スポーツの際に大声を繰り返すなども原因となりえます。声を出すたびに左右の声帯はぶつかり合います。
ぶつかり合いすぎると、ぶつかる部分が指に出来るペンダコのように硬くなり、声帯結節となります。通常、声帯結節は左右両方の声帯に出来ます。主に、声がかすれるなどの症状を伴います。

声帯結節の診断

喉頭内視鏡(ファイバー)で喉頭を観察します。

声帯結節の治療方法

年齢により治療方針が異なります。

●小児(おおよそ中学生まで)
  • 声を使い過ぎない。
  • 変声期を過ぎると自然と治る事が多いので、勉学や日常生活に支障がないようでしたら、手術はせずに経過観察します。
●成人
  • 声を使い過ぎない。
  • 短期間での声帯結節の縮小は難しい事がおおいです。数か月、経過をみても改善せずに日常生活に支障があれば手術をお勧めすることがあります。

●喉頭癌

喉頭癌の方のほとんどが喫煙者です。(喫煙者のほとんどが喉頭癌になるということではありません) 主な症状として、喉頭癌の中でも特に声帯に癌が出来た場合は、声がかすれます。

喉頭癌の診断

喉頭内視鏡(ファイバー)で喉頭を観察します。

喉頭癌の治療方法

癌の進み具合で異なります。
早期癌であれば簡単な手術だけで治ることもありますし、進行癌であれば放射線療法や抗癌剤の治療・大がかりな手術が必要なこともあります。

◎総合病院の耳鼻咽喉科をご紹介いたします。 声がかすれた場合は直ぐに耳鼻咽喉科専門医を受診しましょう。特にたばこを吸われる方の声がかすれると癌の可能性があります。癌でも早期であれば治る可能性が高くなります。癌が進行すると肉声も失う可能性がありますし、命にもかかわります。

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咽喉頭酸逆流症 LPRD(laryngopharyngeal reflux disease)

胃酸の逆流イラスト

咽喉頭酸逆流症とは胃酸の逆流により生じる咽頭・喉頭の慢性の炎症です。疲れ、ストレスや食事の時間が不規則など生活習慣によるものが多いです。

GERD(gastroesophageal reflux disease:胃食道逆流症)
胃酸逆流によって引き起こされる症状

  • 「胸やけ」などの消化器症状
  • 「狭心症様の胸痛」などの循環器領域の症状
  • 「持続的な咳、喘息」などの呼吸器領域の症状
  • 耳鼻咽喉科領域の症状

咽喉頭の症状は、嗄声患者の50~80%にpHモニタリングで酸の逆流が認められ、PPI投与(8週)で60%に症状が改善され、噴門形成術で73%症状が改善します。

機序

●直接障害説  

胃酸もしくは胃内容物が生理的通路を逆流し、直接、下咽頭喉頭等を刺激します。下部食道括約筋(LES)上部食道括約筋(UES)の機能低下が基礎にあります。

●反射説

下部食道に逆流した胃酸が食道粘膜を刺激し、その結果迷走神経を介する神経反射により様々な症状を引き起こします。

  • 下咽頭喉頭粘膜は胃酸への抵抗力が食道粘膜よりも弱いため、食道に比べより高いpH(4<pH<5)でも障害されます。
  • pHの低い酸では1日に数回の暴露でも障害されます。
  • 酸分泌抑制薬により中和された胃内容物でも喉頭に逆流すれば“咳”や“イガイガ感”などの症状がでます。
  • 耳鼻科領域の症状を呈している患者が、古典的症状(胸やけ、胸骨下の痛み、逆流感)を伴っているのは20~50%程度
  • 咽喉頭異常感、嗄声(音声障害)、慢性咳嗽、咳払い、咽喉頭痛、耳痛、喉頭肉芽腫、滲出性中耳炎、真性黒毛舌症など
  • 「つまった感じ、イガイガ感、ひっかかった感じ」と表現する咽喉頭異常感が50~60%に認められます
  • 飲酒、高脂肪・高カロリー食、肥満などが症状増悪因子

咽喉頭酸逆流症の症状

  • 食後に異常感や嗄声、咽頭痛が増悪する
  • すっぱいものがのどにあがってくる
  • 夜寝ていると、のどがムズムズして咳がでる

検査

胃食道酸逆流症(GERD)では、24時間pHモニタリングが客観的な診断方法として確立されています。「下部食道において24時間中のpH4未満の酸逆流合計時間が4%(57.6分)以上を異常逆流ありとする」 LPRDに対するpHモニタリングはGERDに対するほど診断の感度は高いものではなく、実際の臨床の場では困難な検査です。

食道内視鏡イメージ
  • LPRDを疑えば、積極的に詳しい問診
  • 喉頭所見(喉頭ファイバー)
  • 食道内視鏡(胃カメラ)
  • 診断と治療を兼ねたPPIテストが有用…強力な酸分泌抑制薬であるプロトンポンプ阻害剤を投与し、嗄声や咽喉頭異常感が改善するかをみて診断的治療とする方法
  • 披裂間粘膜喉頭面(後連合喉頭側)の肥厚
  • 披裂部の発赤・腫脹
  • 輪状軟骨上縁の肥厚
  • 声帯突起部の肉芽腫…逆流に最も特異的、頻度少欧米では古くより指摘されていたことではありますが、本邦では1995年の報告にはじまり、胃酸の逆流と耳鼻咽喉科領域の症状との関連の報告が徐々に増加しています
<注意点>
  • 夕食後すぐに就寝するのをやめる(摂食してすぐに横にならない)
  • 就眠時の上半身挙上
  • 体重減少(ダイエット)
  • 禁煙
  • 脂肪分の多い食べ物、逆流・胃酸分泌を誘発する食べ物をさける(チョコレート、コーヒー、コーラ、柑橘類のジュース、トマトジュース)
  • LES圧を低下させる薬剤をさける(カルシウム拮抗薬、テオフィリン類)
  • 大食や夜食をさける
  • 腹腔内圧を上昇させない(コルセット、ベルトの締めすぎ)
  • 前屈姿勢を継続しない
  • 異常感のために、頻回に咳払いをすると、さらに腹腔内圧が上昇し、自己産生的に病態を悪化させる場合もあり、咳払いをやめる。
咽喉頭酸逆流症注意点イメージ 咽喉頭酸逆流症注意点イメージ 咽喉頭酸逆流症注意点イメージ
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クリニック情報

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